病気・怪我

コロナ渦で発症者続出。酸欠との付き合い方について!

    最近では、コロナ禍のためにマスク着用が当たり前となりました。
    そして、マスクをつけたまま運動すると、息苦しさを感じることが多いはずです。
    そんな時に「酸欠」について気になったことはありませんか?

    「酸欠で気を失ったらどうしよう?」
    「酸欠で死ぬこともあるの?」
    「そもそも酸欠って何?」

    いろいろ気になっては、トレーニングに差し障りが生じかねませんね。
    このコンテンツでは、酸欠、正式名称「酸素欠乏症」についての知識をお伝えします。
    正しい知識を得れば、マスクをしたままでのトレーニングでも安心できます。

    酸素欠乏症とは何か

    酸素の濃度が18%未満の環境に置かれ、必要な酸素を体内に取り込めなくなったときに生じる症状のことをいいます。(通常環境の酸素濃度は21%)

    酸素欠乏症の症状

    気をつけて欲しいことは、初期の症状は軽く、息苦しいとは感じないことです。
    息苦しさは酸素濃度ではなく、二酸化炭素濃度が関係し、酸素濃度が低下しても、二酸化炭素濃度が増加していなければ、息苦しさは感じません。

    それで、気づくのも遅くなり、症状が進行して、死に至ることが多くなります。


    また、死を免れたとしても、脳に障害が残る可能性が大です。有名な例をあげると、機動戦士ガンダムでアムロの父、テム・レイが酸素欠乏症の後遺症で記憶障害を抱えていました。(僕は個人的には全くわからないのですが、Wikipediaに「有名人 酸欠」で調べたら出てきました)

    酸素欠乏症の起こりえる場所と原因

    ✔タンク、地下室、井戸、洞窟
    ✔マンホール内、下水道内
    ✔野菜、穀物、牧草、木材の貯蔵庫
    ✔おがくず、酒類や調味料のしぼりかすの倉庫
    ✔くず鉄、くずアルミ等の倉庫

    これらの場所で次のような不備があると、酸素欠乏症が起こります。

    ✔換気未実施
    ✔空気呼吸器等未使用
    ✔換気不十分
    ✔ガス流入遮断せず
    ✔安全帯等未使用
    ✔避難用具等不備

    また、窒素、アルゴン、ヘリウムなどの無害ガスの吸引によっても起こります。

    アラジンフィットネスのような運動施設では高強度のトレーニングを行うことで大量の酸素を消費するために、酸欠になりやすいともいわれています。

    酸素欠乏症の発症メカニズム

    ヒトは酸素16%以下の空気を吸うと、体内の酸素を奪い取られてしまいます。
    非常に危険な状態であり、酸素濃度の低い空気を一呼吸するだけでも死の危険をともなうことがあるくらいです。

    また、酸素欠乏症が起こりえる場所で発症すると、判断力が低下して気づき難くなり、筋力低下や意識障害のために脱出が困難となってきます。さらには、酸欠が起こりやすい場所での酸欠は救助に入った人までも、同じ酸素欠乏症にかかるリスクが非常に高くなっています。死亡のリスクは相当高く、労働災害などで酸欠による死亡者数が多くなっています。

    酸素欠乏症の防止策

    通常の環境では酸欠が起こるのは稀です。
    しかし通常時の環境下でも激しい運動や高所でのトレーニング時などには酸素欠乏症のリスクが非常に高くなります。運動時は「吐く」ことに意識が向くことが多く、「吸う」ことへの意識が薄くなりがちです。

    トレーナーがスポーツジムなどでの指導を行う際にも、怒責を防ぐために「息を吐いて!」と口うるさく言うのに対して、あまり「息を吸って」という指導は聞くことがないため吐くことに意識がいってしまい十分に酸素を吸えずに酸欠になってしまうことが大変多く見受けられます。

    アラジンフィットネスでの酸欠事例としましては
    運動前後のHIITトレーニング(高強度インターバルトレーニング)や高重量の運動(スクワットやデッドリフト、ヒップスラスト)などの時に酸欠になることが多い印象です。

    運動中の酸欠防止策としましては、

    ①すぐに運動をやめて横になる。

    AEDの講習や免許を取得するときに回復体位を習った方も多いはずです。極力酸素の取り込みやすい姿勢になり、運動をやめることが重要です。

    ②休憩時間が短いと感じたら、時間を延ばしてもらう

    アラジンフィットネスでのトレーニング以外でも、基本的にトレーニング中のインターバルは「ご自身の呼吸が整ってから」行うことが必須です。トレーニングによっては呼吸が整う前に運動を始め心肺機能を高めるものや、筋肉により刺激を入れやすくする目的でレストタイム(休憩時間)を意図的に短くすることもありますが、多くの場合だと2~5分ほど取っても何の問題もございません

    ただ他のご利用者様がいるフィットネスクラブでは、同じ場所でずっと休憩していたり、スマホをいじったりすると「マナーが悪い人」という印象になってしまいますので、ご注意ください!

    ③甘い飲み物を飲む

    これは誰もに当てはまる内容ではないのですが、酸欠を引き起こすと合わせて「低血糖」を起こしてしまう方も少なくはありません。低血糖を引き起こすと、外から見ても明らかにわかるくらい顔色が悪くなり、フラフラしてしまったり、体に力が入らなくなってしまったりしてしまいます。

    アラジンフィットネスでは一度低血糖のような症状が出たお客様には、オレンジジュースやコーラなどといったドリンクで糖分がたくさん入ったお飲み物を飲むことをご案内しております。

    酸欠が起こりやすい場所で働く場合は、酸素欠乏症等防止規則を必ず守るようにしてください。特に重要な事は、リスクの高い場所で、頭痛、吐き気、筋力低下を感じたら、すぐに退避することです。

    7.まとめ

    まとめ

    このコンテンツでは、酸素欠乏症について
    ・酸素欠乏症とは何か
    ・酸素欠乏症の症状
    ・酸素欠乏症の起こりえる場所と原因
    ・酸素欠乏症の発症メカニズム
    ・酸素欠乏症の防止策
    の5点をお伝えしました。

    酸素欠乏症は通常の環境では起こり難いことが分かったと思います。
    ましてや、マスクしてトレーニングしたくらいでは起こりません。
    ですから、その点は心配ないです。
    ただし、別の注意点がありますので、備考欄で説明します。

    備考

    マスクしてトレーニングする場合は、酸素欠乏症ではなく、マスクの中に呼気の二酸化炭素がたまる問題があります。


    呼吸というのは、酸素の取り込みだけでなく、二酸化炭素の排出が重要です。
    マスクしていると、二酸化炭素の排出がうまくいかなくなり、息苦しさを感じます。
    ですから、定期的にマスクをずらし、たまった二酸化炭素を外に逃がしてください。

    また、マスクすることで、体熱の呼吸による排出も不十分となってしまいます。
    そのため、夏場は熱中症のリスクが高まります。
    これの防止のためにも、マスクをずらすことが必要です。

    さらに言えば、いくらマスクしていても、あらゆるウイルスの手による接触感染は防止できません。手洗いも徹底していきましょう!

    ※本記事は現役医師の監修の元、作成した記事になっております。医学的根拠に基づいた内容になっておりますので、運動時の参考にされてみてください。

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